Gメンを組織したボス。第136話「クリスマスイブ21時のトリック」では、劇中の書面に「警視庁警視・黒木鉄也」と記載されていたが、Gメン82放送当時、「哲也」と台本に記載されていた。特に定めがないのであろうか、担当シナリオライター次第で、黒木警視正のファーストネームは変化することもある。番組企画当初はフルネームが設定されていたらしい。第251話「Gメン対エーゲ海の骸骨」では、ポストカードに「T・KUROKI」と記載されている。また、Gメン82第5話「私は殺される!」では、「黒木哲」と記載されている。他、出版物、ミュージックファイルのレギュラー解説では「哲也」。 Gメン93春スペシャル「第一級殺人の女」が成功したなら、レギュラー番組として復活も期待されていた。1993年。おそらく「新幹線物語93夏」の枠に新作Gメンが登場した筈であると推察するならば「新幹線物語93夏」の東京駅長「黒木哲也」(丹波哲郎/演)はGメン黒木ボスと同姓同名だ。
「ガバメントマン(Government Man)」は、政府の役人や職員を指す英語表現の通称であり、特にアメリカ合衆国の連邦捜査局(FBI)特別捜査官を指す言葉だ。短縮形の「Gメン(単数形G-man/複数形G-men)」として有名で、1930年代から連邦法執行官の俗称として定着した。 Gメン設立当初の黒木は警視。のちに警視正となる。黒スーツに黒いソフト帽。無造作にひっかけた白いトレンチコートがトレードマークの、「スーパーハードボイルド」姿が視聴者におなじみのスタイルだ。
結城警視正と同じく、戸建て豪邸住まいということが、第121話「パトロール警官と女性連続殺人の謎」で判明する。妄想だが、ガーデニングに力を入れた庭が存在するのであろうか。番組初期は、本部から司令を送るだけでなく、自ら捜査の渦中に飛びこむ事も多く、行動的な上司の姿をを見ることができた。 第55話「Gメンの首」では、誘拐魔の罠に落ちた響刑事の銃口の標的になるというピンチも経験した。 第251話「Gメン対エーゲ海の骸骨」では、インターポールの国際会議にも出席する実力者としての側面も判明した。ナチの国家的な犯罪に巻き込まれたこともあった。
第28話「刑事誤殺」 「警察官が拳銃を携帯する理由は、己の身を守る為でも、犯人を威嚇するためでもない。凶悪犯を容赦なく射殺するためだ!」
第85話「77元旦デカ部屋ぶっ飛ぶ!」 「すっきり吐いて、人並みの正月をおくってみたいとは思わんか?・・・こいつら逃走を計ったから射殺した、とそう報告しておけ!」
第69話「ヒキ逃げ白バイ警官」 「・・・君を見殺しにしてしまった。しかし、君の死は無駄にはしない・・」
第66話「警視庁の中の密室殺人」 「・・もしそんなことになったら、お前のヒューマニズムは何と応えるんだ!」
第103話「また逢う日まで響圭子刑事」 「・・響君、まずホシを挙げる事だな。」・・・など
特に初期は、上記の名言からも推察されるように、かなり過激な捜査哲学を持ったボスとして描かれている。スーパーハードボイルドと異名を取る男で、捜査に関しては私情を一切挟まないのがモットー と思われる。ホシを挙げる為には手段は選ばず、第238話「ジングルベルに呼ばれた幽霊」では、事件の 背後に隠された陰謀を暴く為、神父に化けて大掛かりな罠を仕掛けたり、第49話「土曜日21時のトリック」のように難攻不落な容疑者を落とす為なら証拠さえもでっち上げるという徹底ぶり。第20話「背番号3長島対Gメン」、第52話「唇の中の拳銃」など、部下がピンチになると何処からともなく現れるという特技もあるようだ。そんな黒木警視だが、第218話「梟の森みな殺しの夜」では肉親を失った子供を黙って抱きすくめる暖かみのある一面も見せてくれた。第339話「金髪の女スリ学校」では、人柄の良さが見られるシーンがあった。草鹿刑事がスリに財布を盗まれた。無一文で食費も電車賃もない草鹿刑事。たまりかねた黒木警視正が財布ごと草鹿刑事に金を貸す。それをまたまた盗まれてしまうのだが、金は諦めるが父の形見の財布だけ何とか戻らんか・・と、こっそり嘆くシーン。第297話「ラッシュアワーに動く指」のラストでの笑顔も、職務を離れた人間・黒木哲也を垣間見たようだ。
波瀾万丈の過去もあったようだ。第214話「ニューカレドニア大追跡」では、第二次世界大戦中、ゼロ戦に乗って敵機の攻撃に遭い、ニューブリテン島に不時着。オーストラリアの捕虜収容所に抑留された過去が語られた。第331話「新GメンVSニセ白バイ軍団」で語られた過去(女性に騙され危うく命を落としかけた)は、「キイハンター」の黒木鉄也と重なる。

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