小田切警視(夏木 陽介)『Gメン’75』

『Gメン’75』小田切警視Gメン設立に協力、シリーズ主要キャスト。 

警視庁捜査第一課所属で、Gメン本部と警視庁との橋渡しの役目を担う特別な任務を負う。マフィアのボスからも警視庁キャリア警察官きっての切れ者と一目置かれている。語学堪能であり、フランスに出向した際などは流暢なフランス語で捜査を円滑に進める。警視庁が扱う事件で、特に奇異で捜査困難なものをGメンに協力要請することが多く、比較的規模の大きな事件捜査を得意とした。設定では、捜査一課所属で、知能犯担当という位置づけである。Gメン設立に協力したことから、黒木警視らの信頼も厚く、また彼自身もGメンの活動に理解を示している。黒木が警視正に昇任するまでは、階級が同じ警視であり、二人がタメ口で会話をする場面が多く見られたのがほほえましい。警察官である父(村の駐在巡査長の階級)が、実は過去に冤罪事件を起こしており、死んだ父に代わって息子である小田切警視が当時の冤罪事件の犯人の無実を証明するために奔走するなど、熱い面も持つ。警視庁内に専用の個室があり、専属秘書として岡村節子巡査が職務に従事している。警視庁にも彼独自の部下を持ち、ある時は警視庁側の立場で捜査の指揮をとり、またある時はGメンの一員として黒木の指揮のもと、Gメンの捜査活動を展開した。静と動の魅力を兼ね備えたスペシャルGメンである。

私情を交えない捜査手法が彼の信条と思われるが、時として見せる、ドライにもなり切れない人間的な温かさも魅力である。

第118話「黒人兵カービン銃乱射事件」では、本来は純粋な優しい青年が自暴自棄で繰り返す殺人を前に、やむを得ず犯人を射殺する場合に見せる、表情のほんの一瞬の何とも言えない陰りは、彼ならではの繊細さのあらわれであり、非常に印象的である。しかし、同情の余地のない犯罪者に対しては、獲物を狙うがごとく冷徹に銃口を向けることがしばしば見受けられた。

第171話「太平洋大捜査網」では、英語・フランス語・スペイン語に堪能で、国内外での言語・異国での習慣の違いによる捜査には、欠かせない存在だった。射撃の腕も超一級。父親も警察官だった。

第1話「エアポート捜査線」から登場。第223話「バスジャック対四人の狙撃者」では、対都市ゲリラ専用の警視庁特殊部隊・指揮官としての任務に就く。つづく第223話「バスジャック対四人の狙撃者」で、警視庁が新設した特殊狙撃部隊の隊長に就任し陣頭指揮を取ったのを最後にGメン連絡係官を離任。その後、捜査一課の南雲義明警視にバトンタッチする。降板時には殉職案もあったが、警視に殉職は似合わないこと、「太陽にほえろ」に迎合するのは好ましくないなどの意見を受け、人事異動という形で降板する。しかし、番組内では降板理由を語られることはなく扱いに不満が残るラストだった。

俳優の夏木陽介さんが『Gメン’75』から降板した理由

ロケ先、ニューカレドニアの中華レストランで、プロデューサーとの口論。食事の会計を先に済ませた事が原因となり、「辞める」と言って降板したという逸話が有名だ。その後、2018年に腎細胞癌で逝去、その生涯を通じて「おねばらない」夏木さんらしいエピソードとして語り継がれている。

降板の経緯『Gメン’75』

  • 作品での活躍: 『Gメン’75』では「クールな男・夏木陽介」のキャッチフレーズで、切れ者だが熱い一面を持つ警視役を演じ、人気を博した。
  • 降板の理由: 中華料理店での会計時にプロデューサーと口論となり、夏木さんが辞意を表明したため。
  • 結果: 突然ドラマから降板し、エピソード撮影の打診も拒否するなど、何物にも「おもねらない」夏木さんらしい幕引き。 
  • 「おもねらない」とは、「人に気に入られようと媚びへつらったり、迎合したりしないこと」を意味し、自分の信念を貫き、権力や世間に流されず、孤高を保つ姿勢を表す言葉です。「おもねる」の否定形で、「へつらわない」「阿らない」「迎合しない」といった類語がある。 

その他

  • この降板劇は、夏木陽介さんを象徴する俳優人生における特徴的な出来事として語り継がれ、彼の個性を際立たせるエピソードのひとつである。

第53話「殺人ドライブの謎」で、学生時代は乗馬部のキャプテンだったことが判明する。おまけに女子部員からの信頼も厚く花形的存在だということがわかるエピソードだ。「青春とはなんだ」を彷彿とさせるシーンは後にも先にも、この回だけ。乗馬シーンはなかなか見応えがあり注目。

第16話「Gメン皆殺しの予告」では、「警視庁で一番頭のきれる女刑事を」という電話に応じ、響圭子に電話を回したところ、執拗に狙われ危機一髪という罪作りな面もある。

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